ロミュアルド・ヴァロ
ロミュアルドの両親はオート・コート・ド・ニュイでブドウ栽培を生業としており、かつては自社ブドウでワインも造っていたそう。そんな両親のもとで育ち、自然とワイン造りに興味を持った彼は、高校卒業後の2年間、ブドウ栽培の学校へ通います。卒業後に働き始めたワイナリーで農薬不使用の自然なブドウ栽培、昔ながらの天然酵母での自然な醸造に触れたことがその後の彼の人生に大きく影響しました。
一度、ブルゴーニュの実家へ戻り両親のブドウ栽培を手伝いますが、両親はその後ワイン造りから離れてしまいます。それを機に彼はシャンボール・ミュジニ―のドメーヌで長年働くことになり、それはドメーヌをもった今でも続いています。
亜硫酸に対してアレルギー体質を持っているロミュアルドは、生物多様性がある農業とピュアなワインを造りたいとの気持ちを年々強くしていきます。念願かなって2013年に畑と醸造所を取得。真にナチュラルなブドウ栽培を志すなら、周りにも農薬を使用している畑や環境があってはならないと考えており、選んだ地は自然と緑が溢れるボジョレーでした。
本拠はモルゴンのボージュ村にあり、車一台がやっと通れる道を上ったそこには、畑と彼の醸造所兼自宅しかありません。現在、畑は自宅そばのボージョレ・ヴィラージュを2区画(3ha)、シェナス(2ha)、コート・ド・ブルイィ(1ha)、レニエ(0.5ha)、シャルドネ(0.6ha)の合計約7ha。
生物多様性ある農業を志す彼は、畑にブドウだけでなくアプリコットや桃の樹を混植。基本的に一切耕さず一切のボルドー液も使いません。平均収量は20hl/haと驚異的な低収量で、収穫はこまかく選果しながら行います。彼の畑のブドウは、実が小さい状態のまま光合成を繰り返し熟していくそうで、ゆえにブドウ粒の内側の果肉やエキスはしっかりつまっており、良質な酸も残るそうです。
「キーは低収量、樽発酵、樽熟成なんだ。」と彼はいいます。亜硫酸添加を嫌う彼は、発酵から瓶詰めまで一切添加物なしの醸造です。 そして美味しさの最終仕上げは時間。ゆっくりと1年から2年ほどかけて樽で寝かせます。瓶詰めは月の満ち欠けを考慮してその日を選びます。
あまりにまっすぐな生き方を貫いているためか、経営的にはまだまだ厳しいものがあるようで、シャンボールの蔵元で今も仕事を続けており、二足のわらじを履いています。「畑もワインも、きれいなものを、ピュアでナチュラルなものを造りたいんだ。ワインが好きな人にも普段飲まない人にも、様々な人に自分がつくった純粋な美味しさを手頃な価格で届けたい。」と語るロミュアルドは、今もワイナリー2階の質素な部屋で一人住まいを貫き畑に向き合っています。(インポーター資料より抜粋)
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