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天美 / 長州酒造




親会社である異業種の事業で、良質な水を探していたところ、15年前から休造していた児玉酒造に偶然出会います。社長の岡本さんが蔵に入ると酒造りをしていた蔵人たちの活気溢れる気配を感じ、日本の伝統産業伝統技術である酒造りの火を絶やしてはいけない、と酒造業を継ぐことを決め、長州酒造としてスタートすることになりました。

蔵を始めるとして、誰が造るのか?蔵の設計段階から杜氏に関わってもらう方がいいと設備会社から名前が上がったのが、当時三重県の蔵で酒造りをしていた藤岡 美樹さん。東京農業大学醸造学科を卒業し、20年以上酒造りの現場で経験を重ねていた藤岡さんは、異業種が膨大な設備投資を行うのは難しいだろうと当初誘いを断ります。が、「5年や10年で成否は判断しない。まずは収益よりも品質の良い酒造りをすることが大事だと考えている。地域貢献も含めて末永く事業を続けていく「つもり」という岡本社長の熱意を受け、0から酒蔵を産み育てることに魅力を感じ、全く縁もゆかりもない下関市菊川町に家族を連れて居を移したのでした。



蔵のある菊川町は湧き水の名所。児玉酒造にも井戸が2本あり、蔵の裏にある六万坊山(ろくまんぼうやま)からの伏流水が豊富に湧いています。休造の間15年使っていなかったため水脈に問題がありましたが、他から水を持ってくるという選択肢は藤岡さんにはありません。水こそが酒を育む気候を表すものだから。

半年かけて汲み上げ続けて水脈をきれいにし、やわらかくてミネラルを含む透明感のある本来の水質を蘇らせました。新しい蔵はその2本の井戸を中心に、設計されています。

子供の頃、パン作りが好きで発酵に興味を持ち醸造学科に進んだものの、日本酒は苦手だったという藤岡さん。大学の同級生の実家の蔵で飲んだしぼりたてでピチピチのガス感があるお酒に感動し、一気に日本酒の発酵の世界にのめり込んでいったそう。

この感動体験を自分のお酒造りにも反映して、天美のお酒はどれもフレッシュなガス感があります。軽やかにすーっと飲めるけれど、お米の味わいがある「気づいたらこんなに飲めちゃった」という酒質を目指しているとのこと。