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アッラ・コスティエッラ




アッラ・コスティエッラは先代の父ジェラルドから現当主のフィリッポに引き継がれた僅か7ヘクタールの小さなワイナリーです。彼らのワイナリー名「Alla Costiera=海岸沿い」の由来は、葡萄畑が海岸で太陽を浴びるように位置している為にそう呼ぶ事になりました。
元々代々に渡り葡萄栽培を行ってきましたが、1998年にフィリッポ・ガンバが引き継いだ後、2000年ヴィンテージから有機栽培を始め、ワインの瓶詰めも行うようになりました。畑とセラーでの仕事はフィリッポと彼の妻エリサの2人でほとんどをこなしています。


フィリッポは話す時身振り手振りで大きく感情を表現するイタリア人らしいとびきり明るい男です。若いころサルサダンス教室に通っていて、そこでエリサと出会い、彼女を熱烈に口説き、見事結婚を果たしたそうです。

そんな彼は生まれ育ったこの地で幼い頃から葡萄畑を手伝い成長してきました。地元の農大でビオディナミのコースで自然な栽培を学びました。家族から受け継いだ畑への愛情は深く、ワイナリーの経営はワインや自然への愛情を試す自らの挑戦である、と語っています。「美味しいワインを生産する健康的な方法は存在する」ということを示す試みに情熱を注ぎ、そんな日々に幸福を感じていると満面の笑みを浮かべて話していました。

コッリ・エウガネイの火山を望む場所にあるアッラコスティエッラの畑は、大昔は海中に沈んでいた土壌であり、沖積層からなる溶岩質で石灰を多く含む土壌です。町にはこの溶岩の岩で造られた建物も存在します。

恵まれた日照量による葡萄の熟成、豊富なミネラルと旨味、程良い酸が葡萄に含まれる唯一無二の優れた土地であり、土着品種中心の栽培を行い、土地の潜在力を引き出す事を彼らは心がけています。
畑での作業は全て手作業。化学物質の肥料や農薬を排除し自然のサイクルを大切にしています。
ワイナリーを引き継いでから知識と経験を積んだフィリッポは、2005年から大学で学んだビオディナミ農法を自身の畑に取り入れる決断をします。葡萄の樹に最大限の負担をかけずに栽培し健康で完熟した葡萄作りを目指しています。ビオディナミ農法は環境保護とオリジナルの個性を持ったワイン造りに繋がる最良の方法だと考えています。

エウガネイの街、代々受け継いだ畑、そして自らが醸すワインに対して溢れる愛情を持ったフィリッポ達のワインには自然な旨味、素朴さ、土地や葡萄の個性がたっぷりと詰まっています。ゆくゆくはアグリツーリズモも行いたいと考えており、利用者達に自らのワインと自家製のサラミなどを提供したいと考えているそうです。エウガネイを愛する強い情熱を持った生産者のワイン、是非一度味わってみてください。